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2005年3月20日 大阪市福島区 3歳の男の子
3歳の子供のことです。「上唇小帯や舌小帯を積極的に切りましょう」と言った考え方の先生と「舌小帯の話はしたくない」と言った対極した考え方の先生と出会い、中立的に意見をもらうにはどのような所で診断を受ければいいのでしょうか?
 3歳の子供のことですが、鼻で息をせず口で息をしているように見えます。
 赤ちゃんの頃から口を開けて、よだれの多い子でした。
 今でも唾液が多く流れ落ちることがあります。
 口で息をしているのが原因なのか風邪を月に一度はひいています。
 日頃、お世話になっている助産院の先生に聞いてみると上唇小帯が関連しているのでは?と言われました。
 慢性鼻炎などは上唇小帯を切ると改善されたり、舌小帯の癒着がある場合はそれを切るとアレルギーが改善されたりすると説明を受けました。
 以前、小児科にて舌小帯の話をすると、すごい嫌悪感を持たれてしまい、タブーな話しだったのかと思った経験があります。
 ですから、「上唇小帯や舌小帯を積極的に切りましょう」と言った考え方の先生と「舌小帯の話はしたくない」と言った対極した考え方の先生と出会い、中立的に意見をもらうにはどのような所で診断を受ければいいのでしょうか?
 また、上記のように説明を受けた内容はいかがなものなのでしょうか?
 上領歯科医院の上領 哲也です。
 3歳のお子さんですか、一番かわいい時期ですね。
 月に一度ぐらいも風邪をひかれているのですか、お母様はさぞ大変なことですね。
 お母様のご指摘どうり、口呼吸がかなり影響しているかもしれませんね。
 なぜなら、空気中には埃や細菌やウイルスや花粉や有害な排気ガス、あるいは最近マスコミなどでもさかんに取りざたされているシックハウス症候群の原因部質など、体に有害なものがたくさん含まれています。
 鼻呼吸では、そのような体にとって有害な空気を良い空気にして体に取り入れていきます。
 しかし口呼吸ではそのような体にとって有害な物を含んだ空気が、口から喉を通り、肺に入ってきます。
 この時、喉にあるリンパ組織(一般的には扁桃腺と言われています)がダメージをうけます。
 このリンパ組織も細菌等からの防御をしていますが、限度を超えると慢性的な細菌感染状態となり体全体の免疫機能が狂ってき、そのために風邪をひきやすくなったり、喘息、アレルギー、アトピーなどをひきおこしてしまう可能性が高くなると言われています。
 唇が渇きやすいというのは口呼吸の一つの症状で、上唇小帯の付着位置が悪い場合、唇がまくれあがったりしやすいため唇が渇きやすくなることはありえます。
 しかし上唇小帯を切除したから口呼吸が治るとは思えません。
 また切除については貴方の仰るように積極的な先生と、消極的な先生がおられるのは確かなことですが、私見を述べさせていただきますと、5歳ぐらいまで、あるいは前の正面の歯が生えてくるまで様子を見られてからでも遅くはないと思います。
 以下に上唇小帯の付着異常と年齢における率を記しておきます
   1歳半:27.3%
   2歳  :14.2%
   2歳半:9.3%
   3歳  :6.4%
 これらのことがらから見ましても、年齢とともに解消されていくのがおわかりいただけるのではないかと思います。 
 それから舌小帯の異常のことですが、舌癒着症と言う言い方をされる先生方と、舌小帯短縮症と言われる先生方がおられ、前者の方々は小帯癒着していると空気が気道を通る時の抵抗が大きいため、より多くの空気を吸う必要上、口呼吸をする。
 と仰るようです。
 こういう考えの先生方は積極的に小帯を切る。
 ということがあるように感じます。
 しかし、現在は少なくとも4〜5歳頃まで様子を見るという考えの先生が主流ではないかと思います。
 丁寧に説明をして頂き、大変参考になりました。
 ありがとうございました。
 ご指摘の通りもうしばらく様子を見たいと思います。
 ただ、この春より幼稚園に入園する事になり、今まで以上に埃やウイルスにさらされる事になりますので、あまりにも鼻呼吸をしていないようなら耳鼻咽喉科に相談した方がいいでしょうね。
 本当にどうもありがとうございました。
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