こんにちは上領歯科医院の上領哲也です。
　金属アレルギーといえば、時計やアクセサリーなどで皮膚にかゆみや湿疹を引き起こす症状が有名ですが、治りの悪い皮膚や粘膜の病気の原因として、歯科治療で使用される金属によるアレルギーが注目されています。
　お口の中のアレルギーは、金属を使用してすぐに発症することもありますが、数十年後に発症することも多いようです。金属そのものは生体に対してアレルギー性を示しませんが、溶け出してプラスイオンとなり、体のタンパク質と結合することによって、それを異物とみなした体が過剰反応を起こすのです。
　要するに花粉症やアトピーと同じで、決して特殊なものではありません。言いかえるなら、今現在金属アレルギー反応のない方でもお口の中に金属があると、金属アレルギーになる可能性があるということです。
　貴方の場合はまだ確かなことは言えないようですので、一度皮膚科で金属アレルギーがないか検査してもらった方が良いかもしれませんね。その結果によってはセラミックなどの素材のものに代えていく必要があるでしょう。そのさい金属の上にセラミックを焼き付けるメタル・ボンドでは意味がありません。
　最近のオールセラミックスは強度も非常に強く、噛み合わせのかなり強い方でも大丈夫です、またご質問ください。